とあるホールのとある控え室。

シャドー、ミット打ち、
ウォーミングアップをひとしきり終え、雑多に置かれた椅子に座る。

『絶好調、絶好調、これなら大丈夫。』　
トレーナーは笑顔で言った。
それは確かに自分に放たれた言葉ではあったが、
トレーナー自身に言い聞かせていたようにも感じられた。

『頼むぞ。』　
会長の表情は厳しい。
いつもの会長なら、ウィットに富んだ一言で和ませてくれるのだが、
何せジム創設以来の大一番だ。硬くなるのも無理はない。

張り詰めた空気が鋭く研ぎ澄まされた全身に突き刺さってくる。
控え室内はいつにない緊張感に包まれている。

それ以来みんな一言も話さなくなった。



ワーーッ！！！！

ホールで歓声が上がった。
前の試合がKOで決着したようだ。
しかしそんな歓声をよそに、ここは清閑としていた。


『そろそろ行くぞ・・・』
トレーナーに肩をポンっとたたかれる。


『ハイ。』
立ち上がり周りを見渡すと、
心配そうな顔で見つめる家族や友人たちが詰め掛けていた。

そこでなぜかふっ切れた。緊張感はきれいさっぱりどこにもない。
自分でも驚くほど冷静だった。みんなの顔がはっきりと良く見える。

『大丈夫。』
自然と笑顔になり、拳をグッと握り締め突き出した。


花道を一歩一歩しっかりと踏みしめリングに向かう。
まばゆい光に照らされ颯爽と入場する。割れんばかりの大歓声がホールを包み込む。

リングインすると、
スポットライトがいささかまぶしく感じられた。
「これが世界戦・・・。」

しかしそんな感慨に耽っている暇はない。
ここは戦場。やるかやられるかしかない厳しい場所だ。

対角のコーナーにすでに対戦相手のチャンピオン、リカルド・モラレス（メキシコ）の姿があった。
不適な笑みをたたえながらこちらを睨みつけている。

『あの笑みを消してやれ！』
頬をパチンとたたかれ、気合がはいる。


さぁ、いよいよゴングだ。

これから新しい人生の幕が切って落とされる。



カーーーーンッ！！







という夢をみました。




なぜボクサーで、
なぜ世界戦で、、
なぜゴングがなったところで終わったのか、、、。

さっぱり意味不明だったので、
とりあえず書いてみました。


え～、ワタシからは以上です。